どのサプリメントがいいのかわかりません。おすすめはありますか?
■妊娠と深い関わりのある「葉酸」をしっかり摂取しましょう
今はいろいろな種類のサプリメントが販売されているので迷ってしまいますね。
妊娠を目指すという目的なら、葉酸やカルシウムの入ったものをおすすめします。
葉酸はレバーやうなぎ、緑黄色野菜などに多く含まれているビタミンB群の一種です。免疫力を高め、ビタミンB12とともに造血にも働きます。
妊娠に関していえば、子宮内膜の質を上げて着床に導いたり、受精卵を保護する働きをするともいわれます。
また、妊娠中もしっかり摂取したい栄養素で、不足すると胎児の先天性神経管閉鎖傷害(二分脊椎症,無脳症など)、心血管系異常などの要因になるとの指摘も。
厚生労働省は妊娠初期は1日480マイクログラム の葉酸を摂取するよう推奨しています(日本人の食事摂取基準2015年版)。
■カルシウムは男女ともにしっかり摂取したい栄養素です
カルシウムは受精と深い関わりがあります。
カルシウムが不足すると、受精が難しくなってしまうのです。
これは男女双方にいえることで、女性側でいえば卵子の受精率が低下する、男性側でいうと精子の運動率が下がり、卵子の殻をやぶって受精するパワーが弱くなってしまいます。
カルシウムや葉酸は普段の食事では不足しがちな栄養素なので、特に妊娠を目指すご夫婦にはおすすめのサプリメントです。
■目的に合ったサプリメントを摂取しましょう
赤ちゃんを授かるためには、妊娠に必要な栄養素が足りていなければなりません。
これは女性だけでなく男性にもいえることです。
ただし、毎日きちんと栄養バランスのとれた食事を摂取するのはなかなか難しいもの。
もし、ご自分の食事やからだの状態に不安を覚えるなら、サプリメントを利用するのもひとつの方法です。
妊娠を目指すという目的なら、先に説明した葉酸やカルシウムに加えて、マカやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、リジン(女性)、アルギニン(男性)などもおすすめです。
マカは18種類の必須アミノ酸を含むなど豊富な栄養が魅力。リジンは女性ホルモンのエストロゲンの分泌を促し、アルギニンは精子の数を増やしたり、運動性を高めるといわれます。