エコーで卵巣が見えず、卵胞チェックができないのですが、どういうことでしょうか?
■腸が邪魔になって見えないことがあります
エコーで卵巣が見えにくくなる原因として、主に2つが挙げられます。
まず、腸管がかぶさっていて卵巣が見えにくいケース。これは結構あります。エコーで卵巣を確認するときは腸のほうから見ていくので、間に腸が入ってくることも珍しくありません。
ただ、腸のなかにはガスが溜まっていることがあります。エコーは水はよく通すのですが、ガスがあると見えにくくなってしまう。これがエコーで卵巣が見えない原因のひとつです。
■年齢が高い場合は卵巣が小さくなっていることも
もう1点は、卵巣が小さくなっていてエコーで確認しにくいケースです。卵巣年齢が高くなってくると卵巣も小さくなってきますからね。閉経後の女性のがん検診で卵巣をチェックすると小さくなっているのがわかります。小さくて見えにくいということですね。
割合としては腸管が邪魔になっていて卵巣が見えにくいほうが多いですが、年齢が高い場合は卵巣自体が小さくなっているのかもしれません。
■卵巣が小さくなっていたらAMHを測定して
年齢が高くて卵巣が小さくなっている場合は抗ミュラー管ホルモン(AMH)の検査をしてもいいでしょう。検査をして卵巣年齢を確認することをお勧めします。AMHの数値が低い場合は、時間的な余裕はあまりないと考えて、治療方法を検討することが大切です。