病院でタイミングを持つようにいわれた日に排卵チェッカーを使ったら排卵していませんでした。タイミングは合っていたのでしょうか?
■排卵チェッカーで排卵を捉えるのは難しい
どちらを信じるか...ですね。病院ではエコーを使って卵胞の大きさを測定し、タイミングを指導します。
一方、排卵チェッカーはLHサージをチェックするものです。ただ、LHサージは、ほんの数時間で終わってしまいます。そのため、排卵チェッカーでLHサージを捉えるのは非常に難しいのです。少し時間がずれるだけで反応が出たり、出なかったりということがあります。
また、多嚢胞性卵巣の方はLHの基礎値が高いので、排卵チェッカーを使うといつでもうっすらと反応が出ます。
排卵チェッカーはあくまでもひとつの判断材料として、排卵チェッカーのみで判断するのは避けたほうがいいでしょう。
■基礎体温や頚管粘液の量も参考になる?
排卵チェッカーの他にも排卵予測に用いられる方法はあります。
なかでも、よく知られているのが基礎体温でしょう。ですが、基礎体温で排卵のタイミングを捉えるのも、なかなか難しいものです。高温になったときには、すでに排卵は終わっていますからね。
頚管粘液の量が増えるのもひとつのサインなのですが、治療でクロミッドを使っていると、頚管粘液が減ってくる人もいるので、これだけでも判断できません。
つまり、何かひとつの方法だけで排卵のタイミングをつかむのは、かなりハードルが高いのです。
■エコーは参考になるけれど、使用に制限がある
排卵を捉える方法として、どれが一番確率が高いかとなると、病院で使っているエコーといえるでしょう。エコーを使って卵胞をチェックするのです。
ただし、不妊治療で1周期のうちエコーが保険適用になるのは3回までと決まっています。ですから、やみくもに使えません。
まず月経が来た時に卵巣の腫れがないかを見るために1回は使用します。そして卵胞の大きさを確認するのに1回使い、排卵後の確認に1回使う。これで終わりです。
もし、卵胞の大きさを確認するのに2回使ってしまったら、排卵後の確認には使えません。ですから、患者さんの月経周期をしっかり把握したうえでエコーを使用することが大切です。