今週期に人工授精(AIH)をする予定ですが、夫がインフルエンザになってしまいました。問題はありませんか?
■男性がインフルエンザになっても影響はありません
人工受精を控えている周期にご主人がインフルエンザになってしまったので、精子に問題が出るのではと心配されているのかもしれませんね。もちろん、インフルエンザにならないほうがいいですが、インフルエンザになったからといって人工授精に影響することはないでしょう。
精子は高熱に弱いので、インフルエンザで高熱が出て精子の状態が通常より悪くなってしまう可能性はあります。ただし、人工授精をする際には必ず精子の調整を行います。採取した精子をそのまま使うのではなく、良好な精子を選んで人工授精を行いますから、まず、心配はいりません。
■不要な心配をすることなくリラックスして治療を
体外受精のように細かい行程はありませんが、人工授精をする前にも準備はします。たとえば、卵の育ち具合などはエコーで確認しているはずです。そうやって準備を進めてきたのであれば、ご主人がインフルエンザになったからと、あまり心配しすぎずに、リラックスして人工授精にチャレンジしてください。
■体調管理として予防接種はおすすめ
体調管理という観点からいうと、毎年のようにインフルエンザは流行しますから、予防接種を打つようにするといいでしょう。予防接種をしたから100%罹患しないというわけではありませんが、もし、インフルエンザにかかってしまっても予防接種をしておけば、ある程度、症状は抑えられます。
不妊治療中で体調を万全な状態にしておきたいというのであれば、インフルエンザが流行する前に予防接種をして備えることも、方法のひとつでしょう。