40歳初婚です。これから妊娠できるか知りたいのですが、検査は一日でできますか?
■妊娠できるかどうかは検査をしないとわかりません
妊娠できるかどうかは検査をする、治療をするという過程を踏まないとわかりません。
40歳でも卵巣の状態によって妊娠しやすい方もいれば、30代前半でも妊娠しにくい方もいます。
一般に年齢が高くなると妊娠率は下がりますが、これは傾向であって、実際のところは個人差が大きいのです。
ですから、妊娠できるかどうかを知りたいのであれば、まずは不妊治療を専門とするクリニックで検査することをおすすめします。
■検査は複数あるので、できる検査からスタートします
検査は複数あるので、1日では終わりません。
来院したのが月経周期のいつに当たるのかによってできる検査は異なります。
ですから、できる検査からスタートします。
検査をするにはいつ病院に行けばいいのかという問い合わせも多いのですが、できる検査からスタートするので、いつ来院されても結構です。
妊娠に関係する基本的な検査には以下のようなものがあり、1~2ヶ月程度で終了します。
・経腟超音波検査
・ホルモン検査
・性病、感染症検査
・子宮がん健診
・子宮卵管造影検査
・頚管粘液検査
・フーナーテスト
・AMH検査
・抗精子抗体検査
・精液検査
以上は基本的な検査になるので、まず検査すると考えていただいて結構です。
たとえばご主人の精液検査で問題が見つかったから、それで検査を終了するということはありません。もしかしたら女性側にも問題があるかもしれません。
ですから基本的な検査は一通りします。
■年齢が高めだとステップアップのスピードは早め
検査で何か問題が見つかったら、問題に合った治療を進めていきます。
たとえば、卵の育ちが悪いということであれば、排卵を誘発する飲み薬や注射薬を使って卵を育てたり、精子の数が極端に少なかったら顕微授精をするなど、問題によって治療法はさまざまです。
もし、検査で問題が見つからなかった場合は、超音波やホルモン値などで卵の状態を確認して夫婦生活を持つタイミングを指導するタイミング指導からスタートします。
タイミング指導で妊娠に結びつかない場合は人工授精、体外受精とステップアップしていきます。
ステップアップのタイミングはご夫婦の年齢や状態によって異なります。
女性の年齢が40歳の場合、ステップアップのタイミングは早めになるでしょう。